〜タケダワイナリーのホットな裏話を毎回楽しくお伝えします〜
菅井由美子さんはタケダワイナリーの葡萄収穫をはじめ、ワイナリーでいろんな仕事を経験した山形市在住の主婦です。子育てをしながらワイナリーの今の様子をレポートタッチでお伝えします。
Vol.8【2004年春号】 のMENUは・・・
■ ワイナリーひとり探検隊!
■ スタッフ紹介−堀込由美子(ほりごめゆみこ) 氏−
■ こばれ小話・・・
■ 春だから、心にちょっと贅沢ワイン

降り始めの遅かった雪がようやく消えました。」
今年は桜の開花が早く、北国山形でも入学式を花の下で迎えた所もあるようです。ひとり探検隊といえど、たまには人と触れ合いたい。ずっと一人は寂しいわという事で、今回はタケダワイナリーに寄せられたお客様の声とご一緒させていただきとうございます。
インターネットでご注文下さるお客様が飲んだ感想をメールで、お店でお買い上げになってのお叱りや疑問に思った事をお手紙でと、ワイナリーには日々お客様の声が届きます。どのご意見もスタッフ全員が目を通し其々の仕事の目安にしたり励みになっています。お客様の方にはワインメーカー典子氏がお返事を差し上げているそうです。今回はその中でも近頃多く寄せられる2点について、典子氏に答えてもらいました。掲載にあたり快く承諾して下さった若宮様、ありがとうございます。尚、字数の関係上一部割愛させていただきました。
Q1.2003年の特別限定醸造ワイン頂きました。昨年は赤も白もおいしかったんですが今年のワインは酸味が強いように思われます。フランスは猛暑だったけど山形は太陽が足りなかったようですね。(石川県/若宮様)
A1.まず葡萄と気候について話します。果物は実ってから熟していくうちに等分が増え甘くなりますが、反対に酸は減少していきます。未熟の果実を食べると酸っぱいでしょう。酸は元々もってるんです。成熟期である夏に十分な日照があれば、糖度が上がり、酸が減少します。ところが‘03年のような冷夏の時は、糖はある程度上がるものの酸は下がりきらず残りがちです。ワインを造る際にもそれが顕れました。ウチでは仕込みの時、このタンクは“どこの”とわかるように収穫した畑ごとに分けています。場所によって糖・酸のバランスが違うので製品化の際にそれをブレンドして調整してありますが、人工的な処理はしていません。ワイン造りには「減酸」という技術もありますがどうしても風味は損なわれる様です。より自然な味のワインを召し上がって頂く為にウチでは敢えて行っていません。色々お好みもあるとは思いますが、人工的に「何かした」から酸が強いのではなく、葡萄そのままの味なのだとご理解頂けたらと思います。
Q2.ワインの中に透明で小さいガラスのような結晶体が入っています。
飲んでも大丈夫?
(みやぎ生協様 他)
A2.大丈夫です。この結晶体は“酒石”です。葡萄中に含まれる酸の一つ“酒石酸”が、ミネラル分と結合して出来たもので「ワインのダイヤモンド」とも呼ばれています。‘03年収穫は酸の強い年だったのも要因かと思いますが、低温にボトルを置いておくと、より析出しやすい傾向があります。又、原料としてバルク(輸入ワイン)やマスト(濃縮果汁)を使用した場合は出にくいようです。品質には何ら問題ありませんが、気になるようでしたらボトルの底に結晶を沈めてから静かにグラスに注いでください。
ワインは工業製品と違い毎回均一のものを造ることは出来ません。もちろん、毎年より美味しいワインを安心して飲んで頂く為に、私共もいっそう努めて参ります。

あなたも疑問・質問お持ちじゃありませんか?どのようなことでも結構です。
不肖ながら私が皆様にかわりワインメーカーに聞いて参ります。
ワイナリー通信までお便りお寄せください。お待ちしております。

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