ワイナリー通信

なにしろうまい 【2019冬編】

Winery通信 WINTER Vol.70

 

KAMIOGINOTO_HP.jpgタケダワイナリー KAMIOGINOTO843-5

「わ!すごい」抜栓した瞬間の香りに思わず声が出る。年ごとにキャラクターが違うのでわくわくするワイン。2017年収穫を一言で表せば"色気"だろうか。昭和の銀幕スタアのような、明るく健康的な色気。

牛肉赤身を合わせてみるか。脂が少なく草の風味を感じるオージービーフのステーキ用を20mm幅に切る。きのこを手で裂く。南瓜を5mm幅に切る。彩りにブロッコリーとミニトマト。材料を天板に並べオリーブ油をてっとかけ、グリルで焼く。味付けは塩。皿に盛り付けレインボーペッパーをガリガリ。華やかでパーティー向きの一皿。お肉はこれで正解。適度に軽やか上品な組み合わせ。が、舞茸は合わず、エリンギもいまいち。マッシュルームにすべきだったかも。デザートのキャラメルケーキが良く合いました。上荻野戸.jpg

 

 

 

 

 

 

HP_サンスフルブラン2019.jpgタケダワイナリー サン・スフル[白]

栓を抜くと葡萄と一緒に青いバナナの香り。サン・スフル白のニュータイプといった感じかな。和風だしがピンとこないので、バナナ産地で食べていそうなものに挑戦する。妄想エスニック料理。

鍋で生姜・にんにく・鷹の爪を炒めて水を入れる。鶏ももと手羽先を入れ、レモングラス(乾燥)とコブミカンの葉(乾燥)を投入、じっくり煮る。タケノコを入れ塩・白コショウ・コリアンダー・ライム果汁でおおざっぱに味付け。ココナツミルク・チンゲン菜を入れ、味を調える。器に盛り、ミント生葉をのせる。

ポイントは、敢えてナンプラーを使わない事。スープとしては入れた方が美味しいのだけど、ワインに合わせるには濃い鶏だしが良いと思う。残ったスープで作った雑炊も良く合う。

 生姜と蜂蜜を入れたドレッシングの人参サラダも美味しい。サン・スフル白.jpg

 

 

 

 

 

 

Cryo2018_750ml.jpgタケダワイナリー クリオエクストラクシオン

このヴィンテージは、かつてなく食事に合う仕上がりになっている。濃縮した甘味に酸がくっきりとして、食欲が刺激される感じ。濃い味の料理でも全然負けないだろう。

八角を入れて作った豚角煮がとってもグッド。一緒に煮た玉子も美味いです。温めてすぐ出せるから、年末年始に準備したら便利なひと皿。

クリスマスに合わせるならこちら。

スイスのじゃが芋料理「ロスティ」をフライパンでカリッと焼いて、サワークリームを添える。"クリオ"のフルーティさと相まっていくらでも食べられる。キケンだ。

安価な(風味弱め)エメンタールチーズを薄く、おちょぼ口ひとくち大に切り、新潟の発酵食品「かんずり」をちょっとのせる。"安価な""ちょっと"が大事なポイント。この場合、強烈な風味とか辛さは要らないのだ。かんずりの赤がクリスマスっぽい(?)クリオ.jpg

 

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著者プロフィール

菅井由美子(すがいゆみこ)
山形市在住/弊社社長、岸平の高校時代からの友人。成人から高校生の3人の子供の母親。葡萄収穫をはじめ、ワイナリーでのいろいろな仕事の経験がある。それを活かしつつ、タケダワイナリーの今の様子をレポートタッチでお伝えしています。