ワイナリー通信

今年もお待ちしています。山形ワインバル

Winery 通信 2016 spring Vol.55

ちょっと先になりますが夏のお話をひとつ。『やまがたワインバル inかみのやま温泉』が今年も開催決定!陽気なワインのお祭りが温泉町を舞台に繰り広げられます。上山にある2ワイナリーをはじめ、上山産葡萄を使用している県外ワイナリーも参加。美味しい山形フードを味わいながら太陽の下で飲むワインは格別です。地元の酒は地元の食ですよ。

今号は私の〈2015体験記〉です184A5327.jpgのサムネイル画像

2015年7月5日(日) 電車が山形駅のホームから混雑しているのは『ワインバル』が理由だった。かみのやま温泉駅で大半が降りる。祭り開始は14:30、まだ午前中なんだけど。タケダワイナリーの出店は、メイン会場ステージ前。準備はスタッフがあらかた終えていた。祭り事務局テントより早いかも。「サン・スフルを開ける時間かがっしね」などと冗談をかわしつつ、大量の氷塊を発泡スチロール

箱に入れ、ワインをつっこんでいく。端っこで手伝いながら皆の手際良さに舌を巻く。

 184A5892.jpgのサムネイル画像のサムネイル画像13時頃「まだ飲めないの?」と来るお客様が出始めた。現金販売のフードと一緒に昼食を、といったところか。14時過ぎにワイン供給開始。来場者は受付でグラスを受取り、気になるワイナリーのブースへ。券と引き換えにワインを購入する。会場が坂であるため店が散開していて、購入者の列もまずまず。ローカル色が大変よい感じです。東京から来たご夫婦が「ヴァンダジェで美味しかったから来てみたの」と来店。浴衣が良くお似合いですね。「着付けてもらったのよ。」浴衣持込みの方には無料で着付けをしてくれるコーナーもあるそう。

 この日タケダが用意したのは5銘柄。蔵王スター赤・白辛、アイスワインロゼ、サン・スフル白・シードル(...辛口が多いなぁ)「ジュースっぽいと敬遠していたけど、このベリーAは辛口で美味しい」と驚く方、「私シードルだけで6杯目。ウフフ」と追加チケットをひらひらするツワモノ。様々なお客さまとの会話が楽しいです。途中足りなくなり追加ワインをワイナリーから運び込む。会場まで車が入れないので、下の道から石段を駆け足で数往復。うおお部活動みたいだあ。

祭り後半、典子氏と下まで下り、武田家馴染みの魚屋さんで穴子白焼きを食べた。焼きが上手でとっても美味しい。184A5630.jpgのサムネイル画像自家製ソーセージの屋台や、ホテルメイドのライスコロッケ、山形牛の煮込みetc。上山らしいなと思ったのは果実盛り合わせまであること。お菓子屋さんのかき氷も人気でした。

郷のお祭りにお呼ばれしたかのような、懐かしさを感じます。2016年は、7月9日の土曜日開催ですので、温泉に泊まりながらゆっくり来てけらっしゃい。

詳しくは、こちらをご覧ください。

 

なにしろうまい【春編】

タケダワイナリー サン・スフル シードル2013年収穫

うまい_シードル.JPG半年前に比べると和風も合わせやすいです。マカロニ+刻みキャベツ+刻みトマトを少な目のマヨネーズと胡椒で和えた無愛想サラダ、アスパラガスや長ネギを巻いた豚もものロールカツで自宅がすっかり居酒屋に。濃い味わいの瓶下の方はクリームチーズも美味し。まさに今が飲み頃です。このワインのご注文はこちらからどうぞ

うまい_白.JPGタケダワイナリー サン・スフル 白2015年収穫

春に似合うワイン。しっかりした味わいの2015年には、中華風サラダもうまい。一昨日にさっと塩をして作っていた塩鶏(胸肉)を薄切りにし、湯を沸騰させずにゆっくり茹でる。トマトやワサビ菜と皿に盛り中華ドレッシングをかけて。うど+帯こんにゃくの辛子酢味噌。そして主菜は明日葉の天ぷら。山菜の苦味が絶妙なのです。このワインのご注文はこちらからどうぞ

お客様の声【シードルの澱】

Pシードルラベル.jpg「サン・スフル シードル」を開けたら黒い固形物が浮いてきました。裏ラベルに"澱が入っています"とありますが、こんなに多く入っているものなのですか?ちょっと心配になりました。本当に品質に問題はないのですか。

神奈川県 K.T様

 答:ご愛飲いただきありがとうございます。また、この度はご心配をお掛けし申し訳ありません。「サン・スフル」シリーズは果実の味わいを引き出す為に、無ろ過で仕上げています。その為、ワイン酵母などが固まった澱(おり)という沈殿物が混じっています。林檎を原料とするシードルは、葡萄より色の濃い褐色がかった澱になり、緑色の瓶を通すと黒く見える場合がありますが、体に影響はありません。気になる場合は、ワインをゆっくり傾けて、澱がグラスに入らないよう静かに注いでください。

参考までに申しますと弊社の者は、この澱を調理に利用しています。肉と一緒に煮ると酵母の働きで肉がやわらかくなり、旨味の多いスープに仕上がります。また、サン・スフル赤の澱は、ヨーグルトに入れたりバニラアイスにかけても美味しくなります。無添加ゆえの利用法です。生の果実を原料としたワインならではのものとご理解いただき、どうか安心してお召し上がり下さい。

タケダワイナリー サン・スフル シードルのお買い求めはこちらからどうぞ。

ワイナリー見学へのお誘い

Winery 通信 2015 summer Vol.52


探検隊_シャルドネのつぼみ.JPGのサムネイル画像今年は春の進み具合が早く、葡萄園ではお日さまに急かされながらの作業です。これからワイナリーは緑美しい季節を迎えます。近頃ワイナリー見学に訪れるお客さまが増えていると聞き行ってまいりました。同行させて頂くのは東京からいらした女性二人組です。案内役は畑・工場担当社員の佐藤誠さん。横浜でワインショップ店長をしていたという米沢市出身の30歳。タケダワイナリーのあらましを聞いた後、工場隣接のシャルドネ畑を見学します。

キジやヨシキリの声が響くなか、垣根仕立ての畑を見ながら棚仕立てとの違いや、この苗木が何年目など解説つきで風景を観ているよう。除草剤を使わないため雑草が元気に生い茂るが「土はフワフワと柔らかく葡萄にも良いんですよ」と話す佐藤さんもなんだか心地良さげだ。

探検隊_売店ではグッズ販売も.JPG醸造タンクを横目に見つつ事務所前坂を上ると、蔵王連峰が一望できる。工場の軒下には秋の出番を待つ葡萄を搾る機械が鎮座まします。一日5~8t仕込むそう。「秋にいらっしゃると仕込みを見られるかもしれません。一面葡萄の香りですごいですよ。」

次は地下セラー。地下水を利用し、年間通して平均15℃に保たれている。樽が寝かせてあるセラーも入口から覗かせてもらった。『樽には何年くらい入れておくの?樽によって個性が異なる?』お客様からの質問にもスラスラ答える姿は流石です。稼動はしてなかったが瓶詰め工場を見て、売店で試飲・お買物。これでコース終了です。葡萄~ワインまで実際に造っているスタッフが案内するので説得力があります。また、色々試飲して好みのワインを買えるのもいいですね。

タケダは上山温泉から車で10分足らず。帰り道、7月5日に行われる《やまがたワインバル2015 inかみのやま温泉》の会場へ寄ワインバル会場2.JPGってみました。駅から歩いて上山城を目指します。レトロな町並みだけど、中はスペイン風バルが入っていたりして意外(失礼)に今風。

お城の土産処の女性にお聞きしたところ、当日は"広場"を中心に数箇所の会場で飲食物などのブースが並ぶそうだ。「とってもにぎやかなお祭りですよ」と前売券の販売所や、日よけの帽子を準備した方がいい等親切に教えてくれた。

『ワイナリーを訪ねながら山形旅をしたい。夕食はタケダのワインで。どこがいいでしょう?』多くのお客さまからお問い合わせを頂きます。上山温泉は市の条例により乾杯に上山産ワインを提供しています。飲物リストにもあると思います。温泉とワイン両方楽しめますね。また、山形市のホテルキャッスルでは上山の2ワイナリーを巡る《ワイナリー見学付き宿泊プラン》があるそうです。

山形の夏をぜひ体験しに来てください。

 

なにしろうまい【夏編】

Winery 通信 2015 summer Vol.52


蔵王スターワインロゼ2014.jpgのサムネイル画像タケダワイナリー 蔵王スター ロゼ・甘口 2014 720ml

初夏なら山菜の風味が合う。天ぷら、おひたし、煮びたし。これからの季節は厚揚げをオーブントースターで焼いておろし生姜と醤油。夏に一番のお勧めは、とうもろこしとだだちゃ豆のかき揚げ!ぜひ。うまい_蔵王スターロゼ.JPG

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ドメイヌ・タケダベリーA古木2013.jpgドメイヌ・タケダ ベリーA古木 赤 2013 750ml

夏の家庭内ちょっとご馳走(例:お母さんの誕生日)が、大御馳走に変身するワイン。なすの味噌田楽、つくね、茹スティックブロッコリー、じゃが芋入りサラダ。〆は、そば粉を水で練り茹でた『そばはっと』を、卵黄にしょう油を垂らして七味唐辛子パッ、につけて食べる。

うまい_ベリーA古木.JPG アリガトウ、オメデトウ。

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お客様の声【見学編】

Winery 通信 2015 summer Vol.52

<ワイナリー見学のお客様より>

ショップ入り口.JPG

●試飲がたくさんできて味を確かめてから購入できるのがありがたいです。宮城県 K.Yさま

●見学の際にはスタッフの中野さんにとても丁寧にご説明頂きました。新しく知ることもたくさんあって、友人と共に大満足でした。ワイナリーは葡萄畑に囲まれ立派な蔵もあって、とっても素敵なところという印象です。またいつか葡萄やさくらんぼの季節に山形を訪れたいと思っています。  東京都 TMさま

ワイナリー見学に来ていただきありがとうございました。

弊社のワイナリー見学探検隊_地下セラーで眠るワイン.JPGは、実際に造っている場所を、普段作業しているスタッフがご案内させていただきます。ワインをより身近に感じて頂けましたら幸いです。また、この様なお言葉を頂戴し、中野をはじめ社員全員の大きな励みとなりました。ありがとうございます。

またのお越しを心よりお待ち申し上げます。

葡萄畑から真っすぐ届けるおいしさ

Winery 通信 2014 autumn Vol.49


タケダワイナリーではこの夏から、全商品をクール便取扱いとしました。運送会社のクール便厳格運用により発送が制限されるなか、その理由は?

サンスフルとブドウ.JPG岸平社長「当社ワインの性質上必要だと判断しました。私達は葡萄の自然な味わいを大事にしたワイン造りをしています。添加物や人工的な手の加えが極力少ない、または入れない商品ばかり。その結果大変デリケートな仕上がりで、輸送中の温度にも影響を受けやすいのです。お客様にワイナリー出荷時の味をそのまま召し上がって頂きたい。それには温度管理が欠かせません。」

確かに、タケダの売店で買う蔵出しワインは美味しいと思います。かなり昔の話ですが、土産物屋の店頭で日光浴した蔵王スターワインを買ってガッカリした事がありましたよ。

岸平「それは極端な例でしょうけど(苦笑)。

酸化防止剤が少ないので酵母が緩やかに仕事を終える。澱引きしないので、そのうま味が抽出される。ワインは生きものですから。あるインポーターが『ワインは刺身と同じように扱うと良い』と話していましたが、その通りだと思います。」

岸平社長は酸化防止剤を使用する場合でも、醸造の教科書よりずっと少ない分量だと聞きました。もし、教科書通りに、一般的な使用量を用いたら扱い易いワインになるのでしょうか?

岸平「う~ん。取扱いは楽になるでしょうが、味は変わってしまいますね。まず、口に含んだ時の広がり、変化していく余韻はあまり感じなくなるでしょう。」

ウレシクナイ話だなあ。IMG_1884.JPG

岸平「例えば"サン・スフル"は無ろ過・非加熱・無添加の生詰ワインといった商品ですが、瓶中で発酵し続けているため瓶内圧力
が高く、栓を開ける際に吹きこぼれが起きたりします。せめて、瓶詰の際に澱引きすれば、もっと開けやすいワインになるかもしれない。でも、夏を越えたサン・スフルが一段と美味いのは、澱から出る旨味のおかげなのですよ。」

サン・スフルは熱心な愛飲家のいる人気アイテムであるが、同時に《こんなに吹くと思わなかった》とお叱りの声も頂戴している。瓶首に掛けた注意書きも、思う程効果ありませんね。

岸平「サン・スフル ロゼは特に...。造るのを見合せようかと思ったりします。あの味は、どうしてもあの造りのワインにしか出せませんが、ご不快な思いをなさるお客様もおられて。」

熱烈なファンはどうなりますか。毎年楽しみに待っておられます。

IMG_1894.JPG岸平「予想外の噴出事故を減らすため、試みに販売方法を変えます。"サン・スフル ロゼ・発泡"に限り、今後はインターネットでの注文はお受けできません。電話注文か売店での対面販売のみとさせて頂きます。」

事前に説明してご理解いただくのですね。効果を期待します。もし、それでも心が折れてしまった時はウチの分だけでも造って頂きたいと思います。

なにしろうまい【秋・番外編】

Winery 通信 2014 autumn Vol.49

タケダワイナリー 蔵王スター 特別限定醸造ワイン 白・辛口 2014年収穫

蔵王スター特別限定2014白辛.jpg山形の秋といえば"芋煮"です。郷土料理あり、一年の無事な農事と収穫に感謝をするサンクス・ギビングでもあります。9月中旬から11月初旬まで、山形の河川敷は芋煮会の人でいっぱいです。親戚、ご近所、職場から学校行事でも芋煮会が開かれ「私は今年○回目」と言いながら1シーズンに何度も元祖アウトドアを楽しみます。その年の実りを祝う席にこそ、この特別限定醸造ワインはピッタリです。   10月1日発売予定。ご注文はこちらからどうぞ。

うまい③_7.JPG

県外のお客さまより、芋煮のつくり方を教えてほしいとのご要望が多く寄せられます。

今回は『なにしろうまい番外編』として、タケダワイナリーのある東南村山地方の芋煮の作り方を、簡単にご紹介します。ちなみに写真は5人分です。

なにしろうまい番外編 芋煮のレシピ(東南村山地方)

うまい③_1.JPG【材料】牛薄切り肉、里芋、平こん、長葱、舞茸、だし汁(混合だし)、醤油、砂糖、日本酒

①   大鍋に、里芋と一口大にちぎったこんにゃくをいれ、だし汁でアクを取りながら煮る。この時、ほんのうまい③_2.JPG少し醤油を入れると吹きこぼれにくい。

②   具材が浮いてきたら、手で裂いた舞茸を入れる。砂糖、醤油、日本酒少々で調味する。戸外では、
味付けに山形のだし醤油を使う人も多く、この場合は①のだし汁は水でも良うまい③_4.JPGい。

③   里芋が軟らかくなり、芋とこんにゃくにうっすら色がついたら、牛肉をほぐしながら入れる。

うまい③_5.JPG④   すぐに斜め切りの長葱をいれ、すかさず鍋ふたをして火を止める。

⑤   余熱で葱に火が通ったら、出来上がり。 大振りの椀にたっぷりと盛り付けて食べる。

ポイント 

その1.味付けのイメージとしては、うす味の牛丼といったところか。その2.あまり上等な赤身の牛肉より、"牛丼用"の様な適度な脂のついた部位がおすすめ。その3.④から⑤は手早く行い、煮込まないこと。牛肉が固くなり、葱がトロトロしてしまうのはNG

今回は社長・岸平の好みに合わせ舞茸を入れましたが、これはオプション。里芋、牛肉、こんにゃく、長葱の4種の具材が基本。家庭ではこれに白米と漬物で食事とし、御馳走献立なのです。よろしかったらお試しあれ。

なにしろうまい【秋編】

Winery 通信 2014 autumn Vol.49

タケダワイナリー サン・スフル赤 2012年収穫

サン・スフルベリーA種赤2012.jpg牛もも塊肉に塩・オールスパイス・黒胡椒などをすり込み、包丁の先で切り目を入れクローブ(ホール)を刺す。強火のフライパンで全ての面に焼き目を入れたら、用意していたアルミホイルで二重に包む。15分程ねかせて薄くスライスすればローストビーフの出来上がり。粉チーズの粉ふき芋、バター+はじきとうもろこしに醤油を数滴。このワインに合わせるならグレービーソースは不要。なにしろうまい①.JPG

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タケダワイナリー アイスワイン ロゼ 2013年収穫

蔵王スターアイスワインロゼ2013.jpgもちろん、そのまま飲んで大変美味しいこの1本を、食欲のない時の食前酒にしてみる。(1)『コップの会』お薦めのグラスに氷を入れ、(2)カンパリを15㎜高さに注ぐ、(3)"アイスワイン ロゼ"を注ぎ、(4)レモン果汁を垂らし、(5)ステアする。なにしろうまい②.JPG

レモン果汁を輪切りレモンにすると見た目も涼しくお洒落。カンパリとの割合はお好みでどうぞ。

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改植穴掘り体験記

Winery 通信 2014 summer Vol.48

GW期間の4月29日、休日返上で植替えをすると聞き、タケダワイナリーを訪ねました。

長靴に割烹着、帽子と園芸用手袋のいでたちで午前9時頃タケダに到着。今日は社屋に隣接するシャルドネ畑の改植。スタッフは段取が済み作業を始めたところでした。

これが苗木だ.JPG「まず、苗木を見せましょうか。」と岸平社長が冷蔵倉庫に案内してくれました。苗木はどれも接木(つぎき)これには理由がある。

岸平 「フィロキセラというアブラムシがいます。葡萄の根や葉に付き枯らしてしまう害虫です。元々アメリカに生息する虫でしたが、19世紀、米国原産の葡萄を仏国に輸入した際一緒に持ち込まれ、欧州の葡萄畑が壊滅的被害を受けた。この虫に耐性がある米国原産のブドウ品種を台木(接木の根部分)にして欧州品種を接木すると、この虫に負けずに育つことが判り、以降この方法になりました。」

 日本でもそれに習って米国原産種の台木を使う。

岸平 「穂木(ほぎ・接木の上部分)は、自社の樹から採って作っています。」

自社樹の一年枝を2月に採取、苗屋さんに渡し指定した品種の台木に接いで育苗してもらうのだそうだ。その日見せてもらったのは、穂木を渡してから1年2ヵ月経て帰ってきたもの。

岸平 「地熱が適温より高くなってしまうから、春の連休前に植樹は終わらせろ、と先代(父)は言ってたけどね。近頃は4月一杯でギリギリ何とかってトコロ。」農事日和.JPG

快晴の農事日和。物差し代わりの細竹、鍬、スコップと各自役割に応じた道具を手に働く。元気な樹はそのままに、弱った樹は植替え、樹の間が抜けている場合は植え足す。皆さんに気使われ、私は穴掘りの必要な所に印を付ける軽作業となった。簡単そうだが実際にやってみると難しい。樹と樹の間を1mにせよと指示されたが、既存のブドウ樹が1m間隔とは限らずズレが生じる。第一、どれが残す樹で、どれがアカン樹かが見極められない。自ずと慎重になりかなり遅い。且つ不正確な目印である。ああ、とんだ足手まといだ。

穴掘り.JPG居たたまれず午後はスコップ隊に編入してもらう。穴は30㎝の立方体に堀り、底は真ん中を高く山型にする。『丸穴は生長の時に根が廻って絡んでしまう。角の立った四角にするのが肝要』とのこと。

土に立てたスコップの上辺を思いきり踏みつける。表面は少し硬いが、下は想像したよりも軟らかい。これなら根っこもさぞ伸びるだろう。親方の志田さんは見事な四角穴をサクサク作るが私はなかなか四角にならず角丸になってしまう。これが正しい四角穴.JPGのサムネイル画像時折強い風が吹くなか、和やかに賑やかに畑を進んで行く。ケーンと甲高く鳴くキジが同じ畑の先に見える。明日は体が動かないかもなあと思いながらも、何と気持ちの良いことか。

植付け用穴は2人の印係と6人の穴掘り係で200個以上出来た。午後5時過ぎ「今日はここまでだな。」と親方の声で作業終了。苗木は明日植えるそうだ。お疲れ様でしたと皆さんに声をかけて頂き、お世話さまでしたとご挨拶したが、本当は"すみませんでした"じゃなかろうか? 帰ったら念入りにストレッチしなくちゃ。

 

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著者プロフィール

菅井由美子(すがいゆみこ)
山形市在住/弊社社長、岸平の高校時代からの友人。成人から中学生の3人の子供の母親。葡萄収穫をはじめ、ワイナリーでのいろいろな仕事の経験がある。それを活かしつつ、タケダワイナリーの今の様子をレポートタッチでお伝えしています。