ワイナリー通信

なにしろうまい【2024春】

Winery通信 SPRING Vol.87

 

タケダワイナリー ルージュ[赤・辛口]2023年収穫

牛肉と京芋煮物2024春 ルージュ煮物.jpg

しょうゆと相性がいい安心の1本。ほっくりした食感の京芋と牛肉を濃い目のしょうゆ味に煮付ける。牛肉脂の甘味がより美味しく感じる。

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タケダワイナリー サン・スフル[白・発泡]2023年収穫

焼き鳥 ねぎまタレ味・うずら卵串フライ2024春 サン・スフル白焼き鳥.jpg

フルーティな香りとすっきり酸が、泡と共に立ちのぼる。ここはバシッと元気にいこう。焼き鳥のタレの甘味が合う。うずら卵のガスっぽい風味が合うので燻製を合わせるのも良さそう。ウスターソースのスパイス、甘酸っぱい味も相性良し。

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シャトー・タケダ シャルドネ 2020年収穫

シェーブル(アッシュ)+乾イチジク2024春 シャルドネシェーブルチーズ.jpg

香り高く正にハイクオリティワインとした風格。クセの強めのチーズを合わせたい。山羊乳のチーズ"シェーブル"。今回は表面に木炭粉がまぶしてあるアッシュタイプを用意。JA産直で入手した乾イチジクスライスにのせて食す。クリーミーなチーズと上品な渋みが絶妙。これは大正解。

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お客さまの声【サン・スフル白】

Winery通信 SPRING Vol.87

 

毎年楽しみにしているサン・スフル白を、今回も2023年のリリース後すぐに購入しました。前回飲んだ時と、味わいや色合いの印象が違うように感じましたが、収穫年の違いなのでしょうか。(ワイナリーショップにて)

 

 いつもご愛飲いただきまして誠にありがとうございます。オンラインショップ用サン・スフル白.jpgのサムネイル画像

 ご指摘の通り、葡萄の収穫年(ヴィンテージ)による違いが大きく関係していると思われます。ワインは葡萄のみを使用した農産物なので、気温や雨量など天候の影響を受けた葡萄の特徴が、ワインの味わいに直接表れます。具体的には、雨が少なく気温の高い年は、果実味豊かでパイナップルなど南国感のある香りとリッチな味わいが感じられ、反対に冷涼な年には、柑橘やハーヴの香りとエレガントさを感じるなどの特徴があります。2023年は南国的印象となり、冷涼な印象の2022年と比べ、印象の大きく異なるヴィンテージとなりました。単一品種(デラウェア)での醸造で、収穫年の特徴がより出やすいワインだったことも影響しているかと存じます。

 タケダワイナリーでは、すべての商品で、ヴィンテージごとの葡萄の特徴や良さを最大限に活かすワイン造りを行っています。その為、収穫年により印象の違いをはっきりと感じられることもありますが、その年その年の葡萄の個性として、違いも愉しんでいただけますと幸いです。ボトルに収穫年を表記していますので、どうぞご理解を賜りまして、今後ともご愛飲くださいますようお願い申し上げます。

シャトー・タケダ シャルドネは樽発酵である

Winery通信 SPRING Vol.87

令和6年能登半島地震により被災された皆様にお見舞いを申し上げます。全ての方が一日も早く平常な生活に戻られることを心よりお祈り申し上げます。

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 シャルドネ 工場前.jpg

 高級白ワイン用品種のシャルドネは栽培適地が広く、原産地といわれるフランスをはじめとした欧州、北南米、オーストラリア、アフリカ、そして日本と、世界中で作られています。産地によりワインの個性が異なり、酸の立つ凛々しい印象の寒冷地産、トロピカルで芳醇な温暖地産といったところでしょうか。当然、合う食材も変わり、飲み比べも楽しい品種だと思います。

 

今回リリースの『シャトー・タケダ シャルドネ 2020年収穫』はどうでしょう。岸平社長にお聞きします。

岸平「のびやかな葡萄を味わえる芳醇なワインです。」

以前、冷涼さの酸と熟した葡萄の旨味を得る為に、収穫を分けているとおっしゃっていましたね。

岸平「そうです。2020年は2段階に分けて収穫しました。」

シャルドネ2020.jpg樽発酵、その後樽熟成の造りが特徴のひとつです。

岸平「搾った果汁をタンクにひと晩だけ入れ、大きい澱を除いて木樽に移します。樽の栓をずらし、湧いてくる澱の出口を作り発酵させます。1週間くらいアクが吹き出るので、悪い菌が付かないように樽とその周辺の清掃は欠かせません。多い時は一日に3回程、樽の外側を水で洗い流しますが、樽の中へ水を入れない且つよごれを残さない事が肝要です。ちなみにこの樽洗浄に当たるのは、私と、醸造担当のひとり岸さんの二人だけです。」

単純ながら繊細な仕事なのですね。樽に種類はありますか。

岸平「いろいろあります。ウチで使っているのは仏国のオーク樽。同じ仏国でも地方によって特徴がある。実際に使ってみないと判らないし、結果が出るまで時間が掛かるからマッチする樽を見つけるのもひと仕事です。」

「一度使った樽を旧樽と言いますが、タケダワイナリーでは出来るだけ旧樽を使う様にしています。新樽だけでは樽香が前面に出てしまいますが、旧樽の場合は葡萄本来の果実感をしっかり受け止めながら、渾然とした奥行きも醸してくれるからです。しかし、木製品の樽を長く綺麗に使うのは結構難しいものです。衛生管理など、細心の注意を徹底的に払っていますよ。」

 大セラー09.jpg

 当初、日本の酒税法では認められていなかった樽発酵。税務署の酒税担当から国税局に掛け合い、認可を得て、造ることができるようになったそうです。

 そんなストーリーも一緒に、味わいたいと思います。

 

それにしても暑かったですね2023年夏

Winery通信 WINTER Vol.86

シャルドネ 09 2023.8 - コピー.jpg

「今年は暑かった」と毎年言っていますが、今回は格別でした。連日、猛暑日が続きました。人も葡萄もくたびれましたね。

岸平「デラウェアは皮にしわができる高温障害がでました。生食用としては商品にならず、生産者の方たちは苦労したと思います。それでも、雨が少なかったから味は濃いんです。ベト病もなく、うちは良いものが収穫できました。」

「ベーリーAはちょっと難しかった。色づきが早くて、実の成熟が追いつかない。糖度が高くなりすぎるリスクも。高い糖度は、醸した際にアルコール度も増します。バランスが悪いワインになるんです。栽培や醸造で工夫してカバーしています。」

シャルドネはどうでしたか?

岸平「シャルドネは良いですよ。カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、ブラック・クイーンも良い出来です。」

ベリーA 収穫 03.jpg2023年のワインが楽しみですね。ところで、ここまで暑いと畑作業は本当に大変でしょう。

岸平「猛暑が続いた時は、朝5時から始めて15時には上がるようにしました。スタッフは、徹底して日焼け防止をしています。長袖長ズボンはもちろん、サングラスをかける。空調服ファン付ベストと遮光日よけ付きの帽子は会社から支給しています。日焼けは体力消耗が著しく、パフォーマンスが落ちる。将来的にも、白内障や皮膚がんが心配されます。真黒日焼け=畑ガンバッテル印象かもしれませんが、プロほど対策をちゃんとしているものです。」空調服04-2.jpg

「むかし、天童の花輪さんのお父さんから叱られたことがあった。ちょっと作業するだけと思って手袋もせずに畑に行って、手を切っちゃった。お会いした時に絆創膏を貼っていたら、ひと言『素人じゃあんまいし』。甘く見ないでちゃんとしろと。仕事に差し障りがあるだろうと。恥ずかしかったなあ。」

常にベストな状態で仕事するのが玄人ですか。アイタタ急に耳が...。

お客さまの声【クリオエクストラクシオン】

Winery通信 WINTER Vol.86

「タケダワイナリー クリオエクストラクシオン ナイアガラ 白(甘口)」は、フルーティで飲みやすく、何度もリピート購入しています。ところで、商品名のクリオエクストラクシオンとはどういう意味なのですか。(宮城県・A様)

 

クリオ2022.jpg

ご愛飲いただきまして誠にありがとうございます。弊社ワインをお気に召していただき、大変嬉しく存じます。

〝クリオエクストラクシオン″とは、葡萄を人工的に凍結して甘口ワインを造る製造方法のことです。

このワインは、山形県産の良質なナイアガラ種を人工凍結し、ゆっくり解凍しながら搾った果汁で造りました。凍結することにより水分は凍ったまま残り、最初に溶け出した糖分が高く凝縮した果汁を使用するため、果実感豊かな濃厚な甘口ワインに仕上がります。通常のワインに比べると、約2倍の葡萄が必要となる贅沢なワインです。

デザートワインとして、フルーツやナッツはもちろんのこと、チーズを使ったメニューにも合わせてお愉しみいただけますと幸いです。

 

※ワイン中に、果実由来の澱が出る場合があります。品質に問題はありませんので、安心してお召し上がりください。

※このワインは、現在ハーフサイズ(375ml)のみの販売となります。

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なにしろうまい【2023冬】

Winery通信 WINTER Vol.86

クリオ2022.jpgタケダワイナリー クリオエクストラクシオン ナイアガラ ハーフ[白・甘口]2022年収穫

パン・ド・カンパーニュ+レモンカード/無花果とレモンのジャム+クリームチーズ

強い個性の甘口。ドイツやオーストリアを参考に甘味系を合わせてみる。無花果と青いレモンを皮ごと、それに洋梨バートレットを加えて作った自家製ジャムをスライスしたライ麦パンにのせ食す。フルーツの香りがいっぱいで幸せ。更にクリームチーズものせて、ウン、うまい。英国産レモンカードも大変良い相性でした。

ナイアガラ2022.jpgのサムネイル画像

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サンスフルROSE2022.jpgのサムネイル画像

タケダワイナリー サン・スフル[ロゼ・発泡]2022年収穫

いちじく

いろいろ合わせてみたが、何といっても一番よかったのは無花果。完熟の生無花果が美味しかったけど、ドライフルーツもOK。1.5㎝幅の輪切りにした玉ねぎステーキの甘味も合う。サンスフルロゼ2022-3.jpgのサムネイル画像

 

 

 

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ブラッククイーン古木2021.jpg

ドメイヌ・タケダ ブラック・クイーン古木[赤・辛口]2021年収穫

すき焼き

ハイクオリティワインに相応しく、年末年始らしく、日本のご馳走"すき焼き"でいただく。牛肉の赤身が美味い。この場合は、水っぽく感じないようやはり焼き豆腐を選びたい。卵をつけずに食べた方が、しっかりワインを味わうことができる。BQ古木2021.jpg

 

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こちらもご覧あれ【2023冬】

Winery通信 WINTER Vol.86

「Kappo 仙台闊歩 11 vol.126」

株式会社プレスアート 880円(税込)Kappo表紙.jpeg

宮城県の雑誌。「今、飲むべき東北のワイン、教えます。」ですよ。「東北ワインの造り手に会う」ですよ。

東北六県の新旧ワイナリーを紹介、いや造り手を紹介しています。各々の葡萄やワインへの思いと、美しい写真がたっぷり載っています。タケダワイナリーは全4ページ。読み応えのある1冊です。

 ★Kappo 仙台闊歩 vol.126

山形デラウェアについて

Winery通信 AUTUMN Vol.85

 山形県はぶどう生産量が全国3位。特にデラウェアは日本一の産地です。デラウェア 04.jpg

 山形のぶどう栽培は歴史が古く、県のホームページ『おいしい山形』によると、南陽市が山形県ぶどう発祥の地。「江戸時代初期。地区内の大洞鉱山が隆盛していた頃、甲州(現、山梨県)の鉱夫が甲州ぶどうを持ち込んだ説、また出羽三山に通じるこの街道を通って、修験者がぶどうを持ち込んだ説のふたつが伝えられている」そうだ。タケダワイナリーのある上山市は、南陽市のお隣。南陽市同様、上山も葡萄栽培における4つの好条件、デラウェア 01.jpg

①水はけの良い土地

②日照量の多さ

③年間降水量の少なさ

④昼夜の寒暖差が大きい

を満たす地なのであります。

髙橋熊次郎.jpg 上山市でぶどう栽培が盛んになった要因のひとつに、地元の篤志家高橋熊次郎の働きがあるといわれます。実業家で、初代上山市長でもありました。1914年(大正3)果樹園を拓き、個人で農業試験場的な栽培を行って、米国原産であるデラウェア種栽培の先駆者となりました。同じ上山市内にあり、1920年(大正9)に果実酒醸造免許を取得した武田家とは交流が深かったようです。ワイナリー敷地内にある「多羅葉」の木は、この高橋家から譲られたと伝えられています。多羅葉の樹.JPG

 

 

 

 100年以上の栽培経験を持つ山形のデラウェアから造られたワインは、山形の顔ともいえるKOANA高画質.jpg存在です。近ごろはワイン専用に栽培された有核(種あり)ぶどうも増え、ますます美味しくなっています。この度リリースした「タケダワイナリーKOANA 樽熟成 白(辛口)2020年収穫デラウェア100%」のぶどう栽培地は、上山市の小穴地区。有核デラウェアを100%使用しています。小穴オモテ.jpg

 収穫した年による味わいは言わずもがな、畑による個性の違いも、是非たのしんでいただきたいと思います。 

[ブラン・ド・ノワール樽熟成2022年+deleteC]発売のお知らせ

Winery通信 AUTUMN Vol.85

 この度、タケダワイナリーでは、弊社ワインのお取扱店である東京のカーヴ・ド・リラックス様にて、【タケダワイナリー ブラン・ド・ノワール樽熟成2022年+deleteC】を発売、販売いただくことになりました。

 deleteCとは、「がんを治せる病気にしたい」という想いのもと、カジュアルソーシャルアクションを通して寄付や発信を行い、がんの治療や研究を後押ししている、認定NPO法人が運営している活動です。その活動に賛同し、ご協力させていただく運びとなりました。

 deleteCは、様々な企業・団体のロゴや商品からcancer(がん)の「C」の文字を消したりマゼンタ色に染めた、コラボ商品やサービスを販売・提供し、その売り上げの一部ががん治療研究を行う医師や研究者に寄付される仕組みとなっています。他にもイベントやSNSを利用したキャンペーンも行われています。

 弊社のブラン・ド・ノワール樽熟成は、表ラベルのBLANCのCの文字がマゼンタ色で消されています。ワインを購入するという普段の暮らしで行うことが応援に繋がる、参加しやすい取り組みになっています。

 ワインは、10月1日からカーヴ・ド・リラックスの2店舗とオンラインショップで販売となります。弊社での販売はございません。

 このワインが活動の一助になりましたら幸いです。

 

【deleteC ホームページ】

【カーヴ・ド・リラックス オンラインショップページ】

なにしろうまい【2023秋】

Winery通信 AUTUMN Vol.85

 

KOANA高画質.jpgタケダワイナリー KOANA 樽熟成[白・辛口]2020年収穫

だだちゃ豆とマッシュルームのソテー

きりりとしたワインには甘みのある食材を合わせてみよう。

だだちゃ豆を茹で、はじいておく。薄切りしたマッシュルームと、豆をグラスフェットバターで炒め、塩と白胡椒で味を調える。オムレツに添えると美味しく美しいひと皿になる。枝豆は夏の食べ物部類に入るが、山形県庄内地方特産の庄内だだちゃ豆は盆の後が旬。食材の風味を活かすため、グラスフェットバターを用いた。小穴 - コピー.jpg

 

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サンスフルルージュ2020.jpgタケダワイナリー サン・スフル[赤・辛口]2020年収穫

アボカドのペコリーノ・ロマーノ焼き

アボカドを半分に切り種を除く。適当な大きさにカットしたペコリーノ・ロマーノを乗せ、少し焦げ目がつくまでオーブントースターで焼く。羊乳のコクとこのチーズの塩気が、ボディの太い2020年サン・スフル赤によく合う。ラタトゥイユも美味し。サン・スフル赤 - コピー.jpg

 

 

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KAMIOGINOTO2018.jpgタケダワイナリー KAMIOGINOTO 843-5 樽熟成[赤・辛口]2018年収穫

茸とラム肉のオリエンタル焼きそば

にんにく、塩、コリアンダー、紹興酒をラム肉に揉みこんで下味をつける。エリンギ、舞茸、椎茸を食べよく切る。パプリカ、長ネギも切る。ソース味ではない焼きそばを作る。油はクセ強めのオリーブ油。塩+カルダモン+シナモン+コリアンダーで調味する。

香り高く、バランスが良いワインは、パーティーにうってつけの1本。上荻野戸 - コピー.jpg

 

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著者プロフィール

菅井由美子(すがいゆみこ)
山形市在住/弊社社長、岸平の高校時代からの友人。成人から高校生の3人の子供の母親。葡萄収穫をはじめ、ワイナリーでのいろいろな仕事の経験がある。それを活かしつつ、タケダワイナリーの今の様子をレポートタッチでお伝えしています。