お知らせ

タケダワイナリーよりお知らせ

Winery通信 autumn Vol.61

 【 生まれ変わる "蔵王スターワイン" 】

 2018年10月より、果実酒等の「製法品質表示基準」が完全施行されます。今までは中身が輸入した外国ワインなのか日本ワインなのか、原料がブドウなのか濃縮果汁なのかに関わらず、日本で瓶詰めしたワインはすべて国産ワインと表示できました。自分の口に入れるワインの中身がどんなものなのか、表ラベルを見ただけでは判別できなかったのです。それが、新しく設けられた「表示基準」では、国産ブドウのみを使用し国内で醸造した場合に限ってのみ、【日本ワイン】と表示することができるようになり、その他の国内で製造されたものはすべて【国内醸造ワイン】と表記し、原材料が輸入ワインや濃縮果汁であれば表ラベルに示さなければならなくなります。更に、産地名・ブドウ品種・収穫年を記す為の厳格な基準も設けられました。表ラベルを見れば、ある程度ワインの素性が判るようになるのです。 

 この基準に照らし合わせると、タケダワイナリーのワインはすべて【日本ワイン】【山形ワイン】となります。

 これに伴い、「蔵王スター」銘柄は終売とさせて頂きます。蔵王スターワインの原材料は山形県産ブドウ100%。そのほとんどは上山市と天童市の農家が栽培したブドウです。ワイナリーと自社畑がある上山市は、「蔵王スター白」の原料であるデラウエア種の主たる産地で、蔵王山麓に位置しています。しかし、「蔵王スター赤」の原料であるマスカット・ベリーA種の主たる産地の天童市は、「蔵王山麓からは外れている。」という見解もあり、ブドウの収穫地と醸造地が同一でなければその産地名は名乗れないという「ぶどう収穫地と醸造産地名表記」の規定に触れると判断したためです。

 

 「蔵王スターワイン」は、1920(大正9)年「金星ブドー酒」として発売したのがはじまりです。青果物業を営んでいた武田家三代目・重三郎が、上山市と天童市に所有する畑で栽培したブドウと近隣農家のブドウを原料に、ハイカラな酒として醸造し売り出しました。 

 その後、山形市から商売拠点であった上山市の工場敷地内へ居を移し、農園を拡大。マスカット・ベリーA種などの植樹を進め、ブドウ栽培を本格化していきます。この時、天童市の果樹園は実弟が受け継ぎ、近隣農家とのお付き合いは現在まで続いています。それが、「蔵王スター赤」などの原料になる良質なマスカット・ベリーA種を栽培している方たちなのです。

 四代目・重信(前社長)が家業を継いで12年経た1974(昭和49)年、自社工場を火災で失います。これを機に青果物業をやめ、武田食品工場からタケダワイナリーへ社名を変更、念願のワイン専業者となりました。その際「金星ブドー酒」から「蔵王スターワイン」に商品名を改め、1979年の発売以来、長きに渡り皆さまにご愛飲頂いております。

 

 この「蔵王スターワイン」が、新ブランド「タケダワイナリー」シリーズに生まれ変わります。2017年11月1日以降の蔵出し商品から順次お披露目です。より質の高いワイン用ブドウ栽培を農家と共に進め、さらに美味しいワインを造るべく決意も新たにしております。その為には、高品質のブドウを栽培する生産者の努力に対し、それに見合った買取価格で応える事が必要と考え、新ブランドは価格から見直しをさせて頂きます。皆様にはご理解のほどどうぞよろしくお願い申し上げます。

 また、容量も720mlから国際規格の750mlに増量、コルク栓はワイン専用のスクリュー栓を取り入れました。トレードマークの"ブドウ"と"キジ"も新しいデザインを採用。タケダの新しい顔として、末永く皆様に愛して頂けるワインを目指します。山形の農家さんに支えられ、支える存在になりたいと願うタケダワイナリーの新しいテーブルワイン、これからもお引き立てのほどよろしくお願い申し上げます。

 

※今号の菅井由美子のワイナリーひとり探検隊はお休みさせていただきます。

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