ワイナリー通信

これが新タケダワイナリーシリーズです

Winery通信 spring Vol.63

 

店頭でも並び始めた新タケダワイナリーシリーズですが「リニューアルの全体像がミエナイワ」と思われている方もいらっしゃるでしょう。そこで、今回は2018年春からの新ラインアップをご紹介いたします。

★タケダワイナリーシリーズ

 ①タケダワイナリー750 

 ②タケダワイナリー375

  ブラン[白・辛口]/ルージュ[赤・辛口]/クリオエクストラクシオン[白・甘口]

 ③サン・スフル 白[発泡]/赤[辛口]/シードル[発泡]/ロゼ[発泡]

 ④樽熟成 ブラン・ド・ノワール[白]/ルージュ[赤]

 ⑤KAMIOGINOTO 843-5 [赤・樽熟成] 

 ⑥アストール 白[極甘口]/赤[甘口]

    ※   は2018年3月現在品切中

以上が現在のワインリスト(一部在庫切れを含む)です。①と②は同じワインのフルボトルとハーフ。これに、『蔵王スター 一升瓶 [白・ロゼ]』が加わります。

『蔵王スター』の終売に伴い姿の見えなくなったアイテムがあります。お気づきになりましたか?

『アイスワイン白・ロゼ』です。人気商品をやめた理由を典子社長にお聞きしました。

岸平「国際的なワイン法では"アイスワイン"を名乗れるのはドイツ等の限られた地域で醸造される、樹上で自然凍結した葡萄から造ったワインだけです。『蔵王スターアイスワイン』は人工凍結によるものですが、この規定が出来る前から既に販売しております。不利益不遡及(ふりえきふそきゅう)によりこの名で販売を続けていましたが、この度の"果実酒等表示基準"を鑑みて、やはり正したいなと。『クリオエクストラクシオン』は日本語で『人工凍結濃縮法』となります。"蔵王スター白甘口"の位置にこのワインを入れました。従来の"蔵王スターアイスワイン"と比べて濃縮度をアップさせています。」

凍った葡萄を自然解凍させつつ搾りますが、融かし具合で濃縮度を調整するそうです。生の果実を原料にした場合にくらべ、採取できる果汁の量が少ない。濃縮度を上げればさらに少なくなるので贅沢な造りですね。

 2017年のワイン造りは「チームとしてアグレッシブな仕事だった」と典子氏は言います。

岸平「"蔵王スター"に沿わなくては―という決まりからはなれて、いちばん美味しいをまっすぐに目指した。」

 "蔵王スター"の名が外れたことで得た自由があったとは。慎重派のスタッフも新たな技術に挑む等攻めのワイン造りが出来た。

 典子社長の自信がうかがえる言葉通り、新タケダワイナリーはテーブルワインを超えた1本だと私も思います。

 

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著者プロフィール

菅井由美子(すがいゆみこ)
山形市在住/弊社社長、岸平の高校時代からの友人。成人から高校生の3人の子供の母親。葡萄収穫をはじめ、ワイナリーでのいろいろな仕事の経験がある。それを活かしつつ、タケダワイナリーの今の様子をレポートタッチでお伝えしています。