ワイナリー通信

ワイナリー見学へのお誘い

Winery 通信 2015 summer Vol.52


探検隊_シャルドネのつぼみ.JPGのサムネイル画像今年は春の進み具合が早く、葡萄園ではお日さまに急かされながらの作業です。これからワイナリーは緑美しい季節を迎えます。近頃ワイナリー見学に訪れるお客さまが増えていると聞き行ってまいりました。同行させて頂くのは東京からいらした女性二人組です。案内役は畑・工場担当社員の佐藤誠さん。横浜でワインショップ店長をしていたという米沢市出身の30歳。タケダワイナリーのあらましを聞いた後、工場隣接のシャルドネ畑を見学します。

キジやヨシキリの声が響くなか、垣根仕立ての畑を見ながら棚仕立てとの違いや、この苗木が何年目など解説つきで風景を観ているよう。除草剤を使わないため雑草が元気に生い茂るが「土はフワフワと柔らかく葡萄にも良いんですよ」と話す佐藤さんもなんだか心地良さげだ。

探検隊_売店ではグッズ販売も.JPG醸造タンクを横目に見つつ事務所前坂を上ると、蔵王連峰が一望できる。工場の軒下には秋の出番を待つ葡萄を搾る機械が鎮座まします。一日5~8t仕込むそう。「秋にいらっしゃると仕込みを見られるかもしれません。一面葡萄の香りですごいですよ。」

次は地下セラー。地下水を利用し、年間通して平均15℃に保たれている。樽が寝かせてあるセラーも入口から覗かせてもらった。『樽には何年くらい入れておくの?樽によって個性が異なる?』お客様からの質問にもスラスラ答える姿は流石です。稼動はしてなかったが瓶詰め工場を見て、売店で試飲・お買物。これでコース終了です。葡萄~ワインまで実際に造っているスタッフが案内するので説得力があります。また、色々試飲して好みのワインを買えるのもいいですね。

タケダは上山温泉から車で10分足らず。帰り道、7月5日に行われる《やまがたワインバル2015 inかみのやま温泉》の会場へ寄ワインバル会場2.JPGってみました。駅から歩いて上山城を目指します。レトロな町並みだけど、中はスペイン風バルが入っていたりして意外(失礼)に今風。

お城の土産処の女性にお聞きしたところ、当日は"広場"を中心に数箇所の会場で飲食物などのブースが並ぶそうだ。「とってもにぎやかなお祭りですよ」と前売券の販売所や、日よけの帽子を準備した方がいい等親切に教えてくれた。

『ワイナリーを訪ねながら山形旅をしたい。夕食はタケダのワインで。どこがいいでしょう?』多くのお客さまからお問い合わせを頂きます。上山温泉は市の条例により乾杯に上山産ワインを提供しています。飲物リストにもあると思います。温泉とワイン両方楽しめますね。また、山形市のホテルキャッスルでは上山の2ワイナリーを巡る《ワイナリー見学付き宿泊プラン》があるそうです。

山形の夏をぜひ体験しに来てください。

 

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著者プロフィール

菅井由美子(すがいゆみこ)
山形市在住/弊社社長、岸平の高校時代からの友人。成人から高校生の3人の子供の母親。葡萄収穫をはじめ、ワイナリーでのいろいろな仕事の経験がある。それを活かしつつ、タケダワイナリーの今の様子をレポートタッチでお伝えしています。